キス病という性感染症をご存知ですか?

2020年02月04日

性感染症には淋病などがよく知られていますが、伝染性単核球症やキスから感染する性病もあることをよく覚えておきましょう。キスによって起こる性病のことをキス病とも呼んでいます。キス病は主に思春期から若い人に多くみられる病気になります。その原因は、エプスタインバーウィルスと呼ばれるウィルスです。このエプスタインバーウィルスは、唾液から感染するので、キスでもお互いの唾液を舐めあうような濃厚なものでなければ、感染リスクはかなり低いと言えます。

欧米と比較してみると、日本では乳幼児期に感染する割合が高かったのですが、最近は思春期以降に発症するリスクが高くなっています。成長するにつれて免疫力も高くなっていくので、乳幼児期ではなく思春期に病気の発症リスクが高くなるのは不思議でしょう。

それは、免疫の過剰反応が原因として考えられています。乳幼児期はまだ免疫機能の働きも未熟であるため、エプスタインバーウィルスに感染しても反応を示さないことが多いのです。しかし、思春期以降は免疫の発達に伴って、エプスタインバーウィルスに過剰に反応してしまうようになります。それが、思春期以降の感染リスクを高めている原因だと言われています。

エプスタインバーウィルスに感染したことで起こる主な症状は、発熱、のどの腫れや痛み、リンパや肝臓、脾臓などの腫れ、発疹などです。発熱や喉の痛みといった症状が出るので、最初のうちは風邪と診断されることが多いようです。

しかし、高熱が1?2週間も続いてしまうので、血液検査を実施してみると肝機能の低下が発覚して、エプスタインバーウィルスに感染したことがわかるようになります。エプスタインバーウィルスに感染したかどうかを調べるためには、一回の検査で判明することもありますが、複数回検査を重ねて発覚することもあることを覚えておきましょう。

風邪のような症状が見られてなかなか改善しないときは、病院を受診して検査をしてもらうことをおすすめします。また、エプスタインバーウィルスは、潜伏期間があるのですぐに症状が出ないことがあります。エプスタインバーウィルスの潜伏期間は約4?6週間と結構長いので、キスをしてからかなり時間が経ってから症状が表れることがほとんどです。

そのため、原因を思い出せないことも少なくありません。予防のためには、伝染性単核球症の患者さんとのキスを避けることです。性病を発症していることを知るためにも、定期的な検査が必要です。